前回軽くレビューした玉捻ですが、せっかくピカールで磨いたので傷をつけたくありません。そこで玉捻カバーを作ってみることにしました。
まずは型紙作り。
コピー用紙に現物合わせで型を取ります。おおよその形状が写せればOK。
厚紙に張り付け、先ほど写した型より5mm程大き目にカットしました。
大きさは勘です。小さすぎたり大きすぎたりした場合は修正して作り直し。
とは言え、多少小さい程度なら水につければ伸びます。大きすぎるより小さめに作ったほうが良いかもしれませんね。
型紙を革に写し取ります。
(片側だけ)
裁断したら床面を合わせて銀ペンで形を移します。
これは接着剤を塗布する範囲の目安にします。おおよその形状がわかればOK
ゴムのりをコバから3mm程度の位置に塗布し、貼り合わせました。
後になって失敗に気が付いたのですが、玉捻を挿入する口の部分はコバ処理してから貼り合わせた方が作りやすかったですね。
貼り付けた革の形状をそろえるように切り取ります。
縫い目のラインをステッチンググルーバーを使って引きます。
コバから2.5mm位の位置にラインを引きました。
縫い穴をあけたら糸で縫い合わせます。
絶対合わないだろうと思いつつ、赤の糸を使ってみました。
黒い革なら合うと思いますが、この革はネイビーなのでやっぱり微妙でした。一月ほど経過したのですが、革の色が濃くなり、糸が馴染んできたので意外と良い色の組み合わせになりました。
縫い終えたら縫い目をハンマーでたたいて馴染ませます。
ここで使用するハンマーは面が平らで凹凸や傷がないものを使います。
↓愛用のハンマー(両口クロムメッキ玄能)です。
クロムメッキで表面が鏡面仕上げになっていて、相当力を入れて叩いても革に打痕が残らない優れものです。このハンマーは革をたたく専用としています。これで菱目打ちを打つと傷ができてしまうので、専用にしているのです。
ハンマーでたたく前。縫い目の穴がボコボコ目立っていて美しくありません。
ハンマーでたたいた後。縫い目が馴染んでステッチがきれいに浮かび上がります。
最後にへり落としでコバの角を落とし、トコノールで磨いて完成です。
完成したカバーに玉捻を入れてみました。
最初は革が伸びていないので結構きついです。
でもきつい位がちょうどいいです。
ピッタリのサイズにできました。
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