初心者向けレザークラフト入門講座

革の選び方・販売業者を徹底比較

革の選び方・販売業者を徹底比較

レザークラフトの革の選び方・良質な革を提供している販売業者の見極め方などを紹介しようと思います。

というのも、革を転売するだけの粗末な業者(革の質もいまいち)も現れていることから、初心者の方の為に、革業者の選び方を紹介しようと思ったわけです。

今後なにか新しい情報が入りましたら、このページでどんどん情報を更新していきますね。
※このショップがおススメなど、情報がありましたら、コメントお待ちしております。

まずは革について知ろう

革(かわ)とは – 種類・特徴・選び方

「”皮”と”革”の違い」・「なめしの種類」・「革の部位」などの点か革の選び方を紹介しています。
革の特徴を活かした使い方についても説明しているので、レザークラフトの初心者の方は基礎知識としてお読みください。

革の小売業者とタンナー

タンナーとは革をなめす業者のこと。革のメーカーというわけです。
>>有名所では栃木レザーなど。
こうしたタンナーは基本的に代理店や革問屋に革を販売しているので、個人に直接販売することはほとんどありません。
個人で革を購入するときは、代理店や革問屋・小売店(ネット・実店舗)からとなります。

小売店は直接タンナーから仕入れていることもあるでしょうし、問屋や代理店経由かもしれません。

価格とサイズ

価格はデシ単価で考えます。参考:「デシとは?

一般的には、
半裁 < 短冊切り < 裁ち革
の順でデシ単価が高くなっていきます。

半裁
半裁とは一頭の革を背中から半分にした革のこと。

代理店や問屋が取り扱うサイズで、小売店ではあまり見かけないサイズです。
牛革の場合、200デシ~300デシほどになりますが、革の外周はシワや傷が深いので用途も限られます。(天然の革なので全ての部分が均一な品質というわけではありません)
価格は300デシの栃木レザーが3.5万円前後

デシ単価は116円ほど。
メーカーから直接仕入れているため非常に安価です。

短冊切り
短冊切りとは先程の半裁を背中からお腹に向かって等間隔で裁断したもの。

一般的な小売店でよく見かけるサイズで、30cm幅が最もポピュラー。60cm幅もあります。
縦に裁断するため、背中の部分は堅くお腹周りは柔らかいので使い分けができる点もメリットの一つ。しかし、裁断する部位によって質感が大きく変わりますから、思ったよりも硬かったり、柔らかかったり”まちまち”です。

15デシ~30デシほどの手頃なサイズです。
価格は30デシの栃木レザーで5500円~9000円。
価格は小売店によって様々。特にネット検索で上位に表示される業者は広告費をかけているのか、総じて割高な傾向にあります。

デシ単価は183円~300円ほど。
小口販売で手間がかかる為、どうしても単価は高くなりがち。

裁ち革
はがきやA4サイズなど、使いやすい長方形に切りそろえた革のこと。
趣味のレザークラフト用品店には必ずあります。
5~20デシほどとサイズが小さいので価格も安く、手軽に購入できます。
例えば20×30(6デシ)の栃木レザーが2500円ほどで販売されています。

デシ単価は割高で、416円となります。

ただし、通常は深いキズや汚れた部分は避けて裁断されるため、使い物にならない部分は無いはずです。(今までの経験上)

通販は便利だけれど”モノ”が見えない

レザークラフトで使う革はインターネット通販で簡単に手に入る時代になりました。
便利な半面、実際に届くまで革の状態がが分かりません。ときにひどい状態の革が届いてがっかりすることも。

レザークラフトで使う本革はもともと動物の皮ですから、シワや血管・ときには傷跡もあるでしょう。でも、傷やシミのようなものが革の1/3以上に広がっているものを送ってくる販売店もあります。
(浅い傷やシミでしたし、趣味の範囲で使うものだったのでクレームを入れるほどのモノではありませんでした。)

でもこれって足元見られている?
実はプロの革職人さんのブログに興味深い記事が有りました。

↓「これは良くない黒革」という題の記事ですが、以下記事の引用


↑の写真は、今年の夏に届いた黒の栃木レザー。写真中央から右に向かって赤系の色が見てとれます。
光の加減によって赤や緑や青が見えてしまっているのです。
引用元:dete-diary.com/post-2927/

確かに写真で見ると赤っぽくなっています。
実際にどれくらい変色が広がっているのかこの記事では確認できませんが、プロの目からすると、クレームに値する程のもののようです。

写真で見た限り、アマチュア目線では全然OKのレベルですよね。

完全に憶測になりますが、この記事のようにプロから返品された革がホビー向けの革としてオンライショップに流通しているのでは?と勘ぐってしまいます。

私がよく利用するショップの紹介

私がよく利用している業者を結構辛口に紹介しています。
ですが、ここでは初心者向けにショップを紹介しているわけですから、粗悪な業者では無いと思っています。

本当にひどい小売店もありますが、正直に書くと営業妨害にもなりそうなので粗悪業者は紹介しません。また、漉き加工できない業者なども無視しています。単に右から左に革を転売しているだけの業者ですから。

下記の記事は私が実際に利用した業者と革の質を主観的に述べたものです。絶対的な評価ではありませんので、その点ご注意ください。

レザークラフトドットジェーピー‎

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www.leathercraft.jp/

ショップの特徴
取り扱っている革がとても多く、希少なブライドルレザーやコードバンの取り扱いもあります。

レザークラフトを始めたての頃はよく利用していました。特にコードバンやブライドルレザーを取り扱っている小売店は少ないので重宝します。
でも、比較すれば分かることですが、少々割高です。
加えて、革の品質が良い状態とは言えないものが何回かありました。革に擦り傷のような物があったり、カビのような黒いシミが無数に付着していたりと、正直がっかりな革が多かったです。
(ちなみに黒いシミの正体は鉄粉が革のタンニンと反応している事が原因。漉き加工の際、刃を研ぎながら漉くのですが、研いだ鉄粉が付着したのかもしれません。)

漉き加工の精度は全体的に結構正確です。しかも一回216円と非常に安価。

※最近HPをリニューアルして使い勝手が悪くなりましたね。商品がとても探しにくい。

革のアウトレットABC

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www.leatheroutlet-abc.com/

ショップの特徴
浅草に店舗を構える昔ながらの小売店。
扱っている革も限定的ですが、栃木レザーやシボのあるイタリアンレザー、それに訳ありのB級タンニンヌメ革と、結構ポイントを押えた品揃え。
他には羊や鹿、爬虫類などがありますが、全体的に見るとおまけ程度です。

価格は小売店にしては安い方です。
しかも、革の質も安定しているので、今までがっかりな革が送られてきたことはありません。※状態が良いというわけではありませんが、とりあえず納得できるレベルの革です。

漉き加工の精度は微妙。結構誤差があります。
工賃は一回540円。
また、漉き加工すると発送が数日遅れます。

そうそう、この小売店は漉き加工した床革ももらえます。
心材や試作に利用したり革砥の材料としても役に立ちます。

番外編(今後利用したいお店など)

まだ利用していないお店ですが、気になるショップを紹介。
今後利用したらレビューしようと思います。

伊藤登商店

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http://www.itoh-noboru.jp/

個人的にまだ利用したことがないのですが、この業者は栃木レザーから直接仕入れている商社なので半裁をメインに取り扱っています。
(栃木レザーの主な取引先業者の一つです。)
半裁を利用したことはありませんが、サイズが大きいのでデシ単価は非常に安価です。

販売している革(アウトレット品)は、一点づつ革の状態がわかる写真入り。
評価点や艶、柔軟度など、一つ一つ細かな情報が入っていて非常に親切なショップです。

量は多くありませんが、短冊切りのカット品もあるようです。短冊切りは結構割高ですが、写真で見る限り使い物にならない端の部分はカットしているようにも見えるので、その分単価が高くなっているのかもしれません。
↓引用元:伊藤登商店の商品ページより

革漉き加工も依頼できるので、べた漉きができないアマチュアでも気軽に購入できる点がうれしいですね。
工賃は少し高めの745円。
こちらの業者も漉き加工した床革ももらえます。

趣味のレザークラフト向けというより、プロの職人さん向けの商店といった印象です。(実際にそうなのでしょう。)
今度、栃木レザーを購入する機会があれば実際に注文&レビューしようと思います。

Phoenix

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http://l-phoenix.shop-pro.jp/

facebookでいつもコメント頂いているみこたまさんが利用しているお店。
みこたまさんは直接お店に行って購入しているそうで、馴染みの店員さんから色々とアドバイスも頂いているようです。

取り扱っている革の種類も豊富で、牛、鹿、コードバン、毛皮など色々。

購入した革なら400円で漉いてもらえるようです。
(持込の場合は600円)