ヘリとコバの処理
下の写真は今回作るキーケースの完成写真です。
赤線部のコバは仮止めしてからでは処理できないので事前にヘリを落とし、コバを磨いておきましょう。
革のヘリはクラフト社 革工具 へりおとしで処理します。角を落とすことで耐久性が増し、肌触りも良くなりますから必ず処理しましょう。
ヘリを落とします。
ヘリを処理したら、コバを磨きます。
コバにトコノールを塗布し、5分程度乾かしたら、余分なトコノールをふき取ります。
プレススリッカーなどで磨いても良いですが、はぎれなどを利用しても同様に磨けます。
革の接着
コバ処理が終わったら、革のパーツを接着します。
(ただし中央のパーツは剝がすので仮止めにします)
床面を磨いているので接着力は低下しますが負荷がかかる部分ではないのでそのまま接着することにします。
(ちなみに、強固に接着するにはカッターの背を利用して接着面をけば立てます。)
接着剤にGクリアーを使いました。
両サイドの部品を接着しました。
中央の部品は、仮止めなので木工用ボンドを少量塗布して接着します。接着力の弱い両面テープを使っても良いでしょう。
余っている革の処理
接着剤が完全に固化したらはみ出ている革をカッターを使って丁寧にカットしていきます。
必要に応じて200番~400番程度の紙やすりを使ってやすり掛けすると貼り合わせ面が滑らかになります。(やすり掛けすると毛羽立ちますがコバを磨けばきれいになるので大丈夫)
ガイドラインを引く
縫い穴のガイドラインを引きます。曲線部が多いので、ステッチンググルーバーを使ってみました。
ステッチンググルーバーは、使用する菱目打ちのピッチ間隔とします。
今回、ピッチ間隔が3mmの菱目打ちを使うので、ねじ捻も3mmに合わせます。
革にガイドラインを引くときは、ガイドをコバにあてがうことで、コバと平行なラインが引けます。
ライン引きは、間違うと銀面に傷をつけてしまうことになります。
慎重に作業しましょう。
ちなみに、直角部のマーカーは最後まで引いてしまうと、縫いしろ以外の部分に線が残ってしまいます。
少し手前で止めると良い
コメントを残す