猫好きの知人にプレゼントしようと思い、猫の足跡をデザインしたキーホルダーを作ってみました。
イメージ通りのものが作れるか不安だったのでまずは試作品を作ってみます。
0.8mm厚のサドルレザーを使ってみましたが、革が薄く頼りない感じ。。。
もう少し厚い1.5mm前後の革が良かったかもしれません。
型紙を自作して革にトレースします。
トレースするときは型紙が動かないようにしっかり押さえ、目打ちを使って書いていきます。
裁断したサドルレザーに猫の足型をくりぬきます。
切り抜いた足跡に色をつけ、雰囲気を出すため、高級なヌバックのはぎれを心材に使用しました。ヌバックとはスウェードのような起毛革の一種。いろいろな革で足跡を確認したのですが、ヌバックの「ふわふわ」した感じが一番猫の肉球をイメージに合いました。
ヌバックの心材をキーホルダーに貼り付けるのですが、両面に塗布するゴムのりは使えません。
せっかくのヌバックが台無しになってしまいます。そこで、普段はあまり使わないボンドを薄く塗って接着しました。
薄く塗って足跡にボンドがはみ出ないように注意しながら張り合わせます。
実は微妙にはみ出してしまいました。
すぐに目打ちで余分なボンドをとったのですが、よく見ると微妙にボンドが付いています。
乾くと透明になるので気にしない、気にしない、(現実逃避)
忘れずにキーリングを通して両面を接着します。夢中で作っていると結構忘れがちです。
なかなかいい感じですね。
縫い穴のガイドはコバから2mm(普段より小さめです。)
このような小さな小物の場合、セオリー通り3mmにすると縫い口ばかり大きく目立ってしまいます。
縫い目のピッチとコバからの距離を小さくすることで繊細な印象の作品に仕上がります。
菱目打ちで穴の位置を決めていきます。
コバからの距離を小さくしているので菱目打ちで直接穴を開けない方がいいです。革の状態にもよりますが、縫い孔が歪んでしまうことがあります。
この場合、菱ギリを使って穴を一つ一つ開けていくととてもきれいな仕上がりになりますよ。
菱ギリの使い方はこちら
糸はビニモ5番の茶を使います。最近はほとんどビニモしか使っていません。(糸の太さが私のイメージにピッタリなので手放せません。)
ビニモの茶色は足跡の色と同じなので統一感が出るかと思い試してみました。
使用した革が薄いので弱く塗っていきました。
きれいに縫えましたが、糸の始末がお粗末です。試作品なので適当に作ったのが作品に表れています。
ちなみに、もう少し厚い革を使い、若干強めに縫った方が作品のイメージに合うと思います。
最後にコバのヘリを落とし、バスコ 焦茶で仕上げます。
スリックでコバを磨いて仕上げてもよいですが、キーホルダーは割と雑に扱うので樹脂で固めて耐水性を高めてもよいと思います。
というわけで試作品が完成しました。イメージ通りのモノができるか不安だったのではぎれを使ったのですが、なかなか良い感じに仕上がったと思います。
いかがでしょうか?
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