ヌメ革とは、タンニンでなめした革のこと。本来は染色・表面処理をしていない革のことですが、染色済みのモノもヌメ革と呼ぶことが多いです。
ですから、ヌメ革といった場合、一般的には”タンニンでなめした革”と覚えておきましょう。
革本来の色や風合いを楽しむことができるので、レザークラフトには最もポピュラーな革の一つです。
画像はヌメ革で人気のあるBREEの作品
(出典:BREE Elch ビジネスバッグ)
ヌメ革の特徴
非常に丈夫で扱いやすい
ヌメ革は非常に丈夫で耐久性のある革で、めったなことでは裂けたり切れたりしません。
定期的にクリーム等でメンテナスしていれば何十年と使い続けることができます。
また、レザークラフトの材料として手に入れやすく、比較的安価な素材です。染色も容易で、特に漂白したヌメ革タンローなどは人気です。
キーケースや財布、カバンまで幅広い用途に使える、万能でスタンダードな革です。
エイジングが楽しめる
最初、淡い肌色をしてるヌメ革ですが、使っているうちに独特のアメ色へと変化し、表面につやもでてきます。これをこのエージングと呼び、ヌメ革の楽しみ方の一つでもあります。
傷や水濡れには注意
ヌメ革は表面処理されていないので表面に傷がつきやすく、水に濡れると吸水してシミができたり、ふくらみが生じてしまうという欠点があります。
特に使い始めの革は傷がつきやすく、爪などで簡単に傷がついてしまいます。一度ついた傷は基本的に消すことができません
使い始めに2週間ほど日光浴させることで、内部の油分が表面に染み出し、油膜としてコーティングされ、汚れや傷が付きにくくなります。
使い込むことで、革の中にある油分や手の油を取り込み、表面にコーティングされ、さらに傷がつきにくくなり、ある程度の撥水性も出ます。
日光浴によるヌメ革の変化
日光浴することで、革の油分が表面に浮き出てきて、革表面を薄くコーティングします。
こうすることで、触れたときに付く手の油分や汚れ、水に濡れたときなど、日光浴しないものと比べてムラがなく、きれいにエイジングされやすいのです。
日光浴前
日光浴後(約2週間)
コメントを残す