レザークラフト入門講座

【ジャンパーホック】の選び方と取り付け方

2017/03/24

【ジャンパーホック】の選び方と取り付け方

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ジャンパーホックの使い方と選び方そして取り付け方について説明します。

ジャンパーホックとはレザークラフトで良く用いられる留め具の一つ。
バネホックと似ていますが、ジャンパーホックの方が足が太くて長いため厚みのある革にしっかりと固定できることが特徴です。ばねの構造がリングになっているのでバネホックよりもしっかり保持し、耐久性が高い点も魅力的な留め具です。
一方、足が長いので薄い革には不向きです。革の厚みは最低でも2mm以上は必要です。また、ばねホックよりも取付が難しいことでも知られています。

必要な道具の選び方

ジャンパーホックを止めるために必要な道具は以下の5点

  • 木槌
  • ジャンパーホック打ち(大小2種類ある)
  • 万能打ち台
  • ポンチセット
  • ゴム板

このうち、ジャンパーホック打ちは大と小の2種類が主に流通しています。
ジャンパーホック 小(直径13mm)にはジャンパーホック打ち(小)を、
ジャンパーホック 大直径15mm)にはジャンパーホック打ち(大)を用います。
ジャンパーホックやカシメのサイズに合わせて打ち棒を用意するのも面倒なので、下のようなセットを一つ持っていると便利だと思います。
オールマイティープレート付 【10セット】
オールマイティープレート付 【10セット】 ホック打ち カシメ打ち 大 中 小 ハトメ 菊割り 打ち具 打ち台 レザークラフト 工具 道具

 

ポンチはホックを取り付ける穴を空ける道具です。足の太さに合わせ、3.5~4mmのサイズがあれば事足ります。ポンチセットが一つあればいろいろなサイズに対応できるのでオススメ

ジャンパーホックについて

ジャンパーホックは本体(オス側)とフラップ(メス側)で一つの対になっています。
本体はホソとゲンコと呼ばれるパーツを組み合わせて使います。
フラップはバネとアタマと呼ばれるパーツを組み合わせて使います。

 

接合の原理

ジャンパーホックは本体・フラップとも接合の原理は同じです。
専用の打ち棒を打ち込むとホソの足が開き、固定されるという原理です。
一度取り付けたら取り外せないので慎重に作業しましょう。

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ジャンパーホックの選び方

ジャンパーホックは大と小があり、それぞれ並足と足長があります。
足の長さによって取り付けられる革の厚さが決まるので、使用する革の厚さによって目的のホックを選択すると良いでしょう。

ジャンパーホックのサイズ表

 製品名 足の長さ
(mm)
アタマ直径
(mm)
対応厚み
(mm)
小 並 4.6 13 3
小 足長 6.5 13 5
大 並 5.5 15 4
大 足長 10 15 7
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ジャンパーホックの取り付け方

目打ちで穴位置の印をつける

型紙などに記載されている穴位置を目打ちを使って印を付けます。
穴位置の中心に目打ちを立て、印を付けましょう。

パンチで穴を空ける

パンチを使って穴を空けます。
使用するパンチのサイズは、ジャンパーホックの足がぴったり(もしくは若干小さい)のサイズを選択します。大きすぎると打ち込むときに位置がズレてしまうことがあります。

パンチは革に対して垂直に立て、ハンマーで叩いて穴を空けます。

ジャンパーホックの本体側を取り付ける

ホソを穴に挿入します。

万能打ち台の平らな面を使います。
ホソの上にゲンコを乗せます

打ち棒の先端をホソの足に合わせます。

打ち棒を垂直に立て、木槌で5~6回に分けて打ち込んで固定しましょう。

本体を固定したらゆるみがないかチェックします。動いてしまう場合は打ち込みが足りません。

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ジャンパーホックのフラップ側を取り付ける

ジャンパーホックのフラップは取り付けるとき、上下のパーツがズレやすい構造をしています。
下記のリンクに改善方法について説明しているので合わせてお読みください。

ジャンパーホックってなんでこんなに取り付けにくいのでしょうか? ばねホックやカシメはさほど失敗しないのに、ジャンパーホックだけはなぜかうまくいきません。 レザークラフトでジ
↓このようにズレて取り付けてしまうと、見た目が悪いばかりでなく実用的にも使いづらいホックになってしまいます。

万能打ち台の凹みとアタマの形状が一致する箇所にセットし、ポンチあな穴に挿入します。

革の厚みは最低でも足の半分くらいは隠れると良い。
足が長いと曲がりやすかったり、しっかりと固定されない場合があります。

薄い革の場合は、ハギレを挟んで調整します。

アタマの足にばねをセットします。

打ち棒の先端をホソの足に合わせます。

打ち棒を垂直に立て、木槌で5~6回に分けて打ち込んで固定しましょう。

打ち台を正しく使えばホックの頭には傷は付きません。

ゆるみがないかチェックします。回ってしまうようなら打ち込みが足りません。

ズレもなく、正しく取り付けられました。

最後に本体とフラップの取付具合を確認します。


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