縫い終わったら、糸が解れないように糸の始末をします。単純に糸を縛っただけでは、縫い目が凸凹してしまい、美しくありません。
できるだけ結び目を隠して綺麗に糸を始末すれば、縫い目も滑らかできれいな仕上がりになります。
裏側が目立たない場合
スポンサーリンクまずは、裏側が目立たない場合の結び方を紹介します。この場合、裏側で型結びすれば十分です。
まず、最後まで縫い終わったら、2~3目返し縫いします。
返し縫いしたら、裏側から糸が出た状態にします。
ボンドを少量塗布し、型結びします。
糸の末端をハサミで処理し、ハンマーで軽くたたけば結び目はほとんど目立たなくなります。
でも、やっぱりこの方法では凹凸ができてしまうので、作品の表から見える部分には使いたくありません・・・
ちなみに、糸の始末で使用するハサミはとても重要です。
結び目の部分を、”ぎりぎり”にカットした方が断然きれいに仕上がります。
切れないハサミを使うと繊維が毛羽立ってしまい、綺麗に仕上げることができません。
オススメは私も愛用している「CRAFT フッ素加工 手芸用ハサミ」です。
↓CRAFTハサミ。先端が尖っていて、とても使いやすいです。しかもフッ素加工されているので、接着剤が付着しても簡単に拭き取れ、べたつきません
(レザークラフトは、ゴムのり・ボンドがハサミに付着して切れが悪くなるのでフッ素加工品が良いです。)
裏面が見える場合(返し縫いしない場合)
裏面が見える場合で、外見を重視して返し縫いしない場合の処理の仕方を説明します。
分かりやすいように、青と黄色の糸を使って平縫いしています。
まず、最後まで平縫いせず、3目手前まで縫い進め、裏側から糸が出た状態にします。
そのまま、青糸だけを使って3目波縫いします。
最後まで波縫いしたら、青糸を返し縫いして裏側から2本糸が出た状態にします。
次に、裏側から黄糸を、最後に通した青糸の穴に通します。
黄糸の針を刺したら、青糸を一回巻き付けます。
こうして糸を引っ張ると、縫い穴の中で黄糸と青糸が型結びされた状態になり、解れにくくなります。
結び目にボンドを少量塗布し、糸を引き締めて、結び目を縫い穴の中に隠してください。
先ほど通した黄糸の穴から目打ちを使って斜めに穴を空け、反対側の縫い穴に貫通させます。
目打ちで開けた穴に黄糸の針を通します。
黄糸に少量ボンドを塗布し、最後まで引っ張りましょう。
丁寧に処理すれば、ご覧の通り、表面から結び目が全く見えません。
最後に裏側に出た糸をハサミで処理すれば完成。
↓裏側から見ても、目立ちません。
裏面が見える場合(返し縫いする場合)
通常通り、末端まで縫い進めたら、2~3目返し縫いします。
表側から、2本とも糸が出た状態にしましょう。
黄糸の穴から、斜め裏側の縫い穴へ目打ちを使って貫通します。
黄糸の針を目打ちで広げた穴に通します。この時、解れないように少量のボンドを塗布しましょう。
青糸も同様に、目打ちで斜めの穴を空け、糸を通します。
表側から見ると、全く糸の処理が分かりません。
最後に裏側に出た糸をハサミで処理すれば完成。
↓ご覧の通り、裏側から見ても、糸の処理が目立ちません。
すごい! いい方法だとおもい やってみたいのですが、
斜めに貫通する ところの くだりの 写真が 方向がかわっているのか よくりかいできず どのように 穴をあけて 斜めにとおしていけば いいのか わかりません。
ん~~~ こまった。
よければ 教えてください。m( _ _)m
コメントありがとうございます。
斜めに通す時の方向ですが、基本的にどちらでも差し支えないと思います。
あえて言うなら、進行方向と逆に通すと解れにくくなると思います。
ここは説明するのも難しいんですよね。文章を書くのが苦手なもので・・・。
「どのように 穴をあけて 斜めにとおしていけば いいのか わかりません。」
キリで斜めに穴を無理やり貫通させて縫い目を一つずらすのですが、この説明でもよくわからないですよね?
誰かこのコメントを見て、うまく説明できる方がいればコメントください。