レザークラフト入門講座

革の床面の磨き(裏面の始末)の方法とコツ

2016/11/27

革の床面の磨き(裏面の始末)の方法とコツ

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革には表面のつやつやしている部分を【銀面(吟面とも)】。裏側のざらざらしている部分を【床面】と呼んでいます。革の床面は下の写真の通り、ざらざらしていて毛羽だっています。
手触りや見た目が良いものではありませんから、床面が見える作品の場合は磨いて処理するとレザークラフトの仕上がりがぐっと良くなります。
銀面と床面

下の画像は床面を磨く前と、磨いた後を比較したものです。
磨いた床面は面が滑らかになっているのが確認できます。
磨く前の床面と磨いた後の床面の比較

下の画像は床面を磨いた革で作った作品の例(キーケース)。
床面が滑らかで手触りが良く、光沢があります。薄っすら鍵のシルエットが映り込んでいるのが見て取れます。
磨いた床面で作った作品例

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床面の磨き方

床面を磨くには、トコノールを薄くのばし、プレススリッカー 革工具用のガラス板で磨くことで毛羽立ちがなくなり、つやが出てきます。

使用する道具

トコノール
レザークラフト用 床面仕上剤 トコノール 120g 無色

プレススリッカー
プレススリッカー

革工具 ガラス板
クラフト社 革工具 ガラス板 12×9cm 8681

 

磨き方

床面を磨くには、型紙から必要な分の革を切り取り、裁断前に磨くと均一でムラなく磨けます。
裁断後に床面を磨くと、複数のパーツごとに磨かなくてはならず、手間がかかります。また、銀面(表側)にトコノールが付きやすく、汚れてしまいます。

トコノールを指ですくい、素早く均一に塗布していきます。
はみ出たトコノールが銀面に付着しないように注意しましょう。
床面にトコノールを塗布する

ガラス板を使ってトコノールを床面全体に伸ばします。
力は入れず、均一に伸ばすことを意識してトコノールを広げるのがポイント。
全体にトコノールを伸ばしたらガラス板に少し力を入れて磨きます。力を入れて磨くときは、銀面と机の間に硬いゴミなどがあると傷がついてしまいます。コピー用紙を2,3枚敷くなどして、銀面を保護するとよいでしょう。
ガラス板で床面を磨く

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左が床面を磨く前、右が磨いた床面です。
写真でもわかるように毛羽立ちがなくなり、表面に薄っすら光沢が確認できます。
磨く前の床面と、磨いた後の床面の比較


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