市販のファスナーはほとんどが5cm刻みで販売されています。
なかなか型紙どおりの丁度よい長さのファスナーを見つけることはできません。
こんなときは、ファスナーをピッタリの長さに調整して使いましょう。
今回は長いファスナーを短く調整する方法を紹介します。
使用する工具
- ラジオペンチ
- ハサミ
- ライター
具体例として、30cmのファスナーを25cmに調整してみました。
短くしたい長さに印をつける
定規を使って短くしたい部分に印を付けます。
定規で長さを測り、マジックや銀ペンなどで自分がわかる印を付けましょう。
ここでは写真でわかりやすいようにマスキングテープで印を付けました。
ラジオペンチで務歯(むし)を取る
務歯とはファスナーの噛み合う歯のことです。
↓ペンチでつまんでいるのが務歯です。
調整したい部分にある務歯を抜き取ります。
務歯の先端部分をペンチでしっかり咥え、思いっきり引っ張ります。
思い切り力を入れ、力任せに引き抜きます。
ほら、こんな感じ。
最初は抜けるの?と半信半疑ですが、一回抜いてしまえばコツもつかめると思います。
同じ要領で4~5本ほど務歯を抜き取ります。
上止めを引き抜く
上止めとはスライダーを上端で止めるためのパーツです。
上止めは購入することもできますが、簡単に再利用できるのでわざわざ購入しなくても良いでしょう。
務歯と同じ要領で上止めをしっかり咥え、思いっきり引っ張ります。
金具は再利用したいので、傷が目立たないように横をペンチで加えると良いです。
こちらは務歯よりもしっかり固定されているので取り外すのが大変・・・
でも思い切り引っ張れば女性でも取り外すことができます。(嫁さんでも取り外すことができました)がんばってください。
上止めを再利用
上止めを抜いたら、ペンチやマイナスドライバーなどを利用して上止めの口を開きます。
道具は何を利用しても良いです。渡しの場合、マイナスドライバーを2本使い、上止めの口を無理やり開きました。
左が口を開いたもの、右は取り外した直後の状態
上止めの口を開いたら、スライダーを止めたい部分に取り付けます。
ラジオペンチで咥え、軽く締めるだけで固定できます。
↓このように直接ペンチで咥えると傷がつくことがあります。心配なら革のハギレなどを利用しましょう。
同じ要領でもう片方の上止めも圧着します。
仕上げ
不要な部分をハサミで切り取ります。
金属部品にハサミが当たると刃をだめにしてしまいます。注意して切り取ってください。
切り取っただけでは糸が解れてしまいます。
ファスナーの布地はたいていポリエステルなので、ライターで炙って糸を止めてください。
↓軽く先端が溶ければOK。
ファスナーの長さ調整 完了
以上でファスナーの長さ調整は完了です。
ピッタリ25cmの長さになりました。
こんな感じに、ペンチだけで長さ調整ができるのでちょど良いファスナーが見つからない場合は自分で長さ調整してみてはいかがでしょうか?
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