ヘリ落としがうまくいかず、革がガタガタになるのは切れない道具を使っている証拠。
↓ヘリ落としを使って、こんな風にガタガタのコバになってしまう場合は刃先が摩耗しているからです。
ヘリ落としは紙やすりと青棒を使って簡単に研ぎ直すことができます。
ヘリ落としの砥ぎ方
必要な道具
- 1000番~2000番程度の耐水ペーパー
- 青棒
- ミシンオイル
- 直径0.5mm~2mmの金属棒
(ヘリ落としに合わせて適切な直径のモノを使います)
金属棒はヘリ落としの股に合ったものを使います。私は2mm、1mm、0.8mmの3種類の棒をヘリ落としに合わせて選んで使っています。
紙やすりを挟むので若干小さめの棒を選ぶと良いです。
金属棒の上に紙やすりを置き、ヘリ落としの股の部分を矢印の方向に引いて研ぎます。往復させて砥いだり、押して砥ぐと切れなくなってしまいます。
基本的に紙やすりだけでも切れるようになりますが、柔らかい革だと引っ掛かることがあります。
そこで最後に青棒で仕上げます。先ほど使った金属棒の上にコピー用紙などを敷き、ミシンオイルを数滴たらします。
青棒で擦り、全体的になじませます。
紙やすりと同じようにヘリ落としを引くように研磨していきます。
20回ほど繰り返せば鋭い刃先に仕上がります。
ある程度研磨したら刃の返りを取ります。
ヘリ落としの溝の幅に合うように、コピー用紙を数回折り曲げます。
山折りにした部分にミシンオイルを塗布します。
次に青棒で擦り、馴染ませます
青棒を塗布した紙で、さっき磨いた逆側の溝を軽くなぞります。
(矢印の方向に動かす)
3~4回ほど軽くなぞればOK。この作業は刃の返りを取るだけなのでやりすぎたり、力を入れすぎると逆に切れ味が悪くなります。
ヘリ落としの切れ味に大きく影響しますから試し切りしながら仕上げましょう。
切れ味は?
切れ味は抜群です。
力を入れなくても”サー”っとヘリが切れていくのでとても気持ちが良いです。
でも、本当に丁寧に砥ぎ上げたヘリ落としは”ヌ~”っと刃先が滑り込むような手ごたえになります。(なかなかそこまで砥ぎあげるのは難しいですが)
右が切れないヘリ落とし手切ったコバ。
左が砥ぎ直したヘリ落としで切ったコバです。
仕上がりが全然違います。
コメントを残す