初心者向けレザークラフト入門

革小物を自作してみよう

始めよう レザークラフト入門講座
私は「自分でレザー小物を作ってみたいな・・・。」と思ったことがきっかけで独学でレザークラフトを始めました。

あまり考えず、革のハギレを購入して見よう見まねでキーホルダーを作ったのが最初の作品です。キーホルダーは思ったほど難しくなく、初めてでも何とか形にすることができました。でもレザークラフトは奥が深くて、作品を作る度にいろいろな発見があります。

このサイトは、こうした経験をもとに、「レザークラフトを始めたいけど、何から始めていいのかわからない・・」そんな方の手助けになれればと思い、入門サイトを作ってみました。

レザークラフトの道具はいくら?

レザークラフト スターターキット 手縫い用工具10点セット 日本製
レザークラフト スターターキット 手縫い用工具10点セット 日本製

レザークラフトを始めるには、「いくらかかるのでしょうか?」、全然わからないですよね?
レザークラフトに必要な道具は意外と安く、5,000円以下でほどで一通りの道具が入ったスターターセットが手に入ります。

これだけでキーホルダーのような基本的なレザークラフトを楽しむことができます。
(セットの他、革を切る為のカッターと糸を切るハサミがあると便利)


レザークラフトの入門道具

レザークラフトのセットには、使わないものが入っているかもしれません。「何が必要で、何が不要なものなのか?」が分かれば、最初から不要な道具を買わないですみます。

そこで、最初にレザークラフトで必要になる入門道具と、その道具の使い方を簡単に紹介していきます。もちろん、これ以外にもいろいろな工具がありますが、作りたいモノに合わせて必要になってから購入すればよいと思います。

銀ペン or 丸ギリ

型紙を写す道具は銀ペンや丸ギリを使います。
丸ギリで革の表面をなぞり、型を写します。400円~500円程で手に入ります。革に跡が付きにくい場合は銀ペンを使います。銀ペンは、銀のインクが出るレザークラフト専用のチャコペンです。銀ペンは一本400円~600円ほどで手にい入りますが、ほとんど使いませんから最初は用意しなくても大丈夫。


カッターとカッティングマット

革を切る道具です。
革の裁断はハサミを使いません。普段使っているカッターとカッティングマットがあれば十分。家庭にあるなら新しく買わなくても良いですが、カッターの刃は新品に交換して使いましょう。革用の革包丁がありますが、取り扱いが難しく、初心者向けの道具ではありません。


クラフトハサミ

縫い糸を切るために使います。ハサミで革は切りません。縫い終えた糸を根元で切ると綺麗に仕上がります。(参照:縫い糸の始末
先が細く、良く切れる手芸用のクラフトハサミが最適です。レザークラフトでは、接着剤や蝋引き糸のロウが付着するので両面テープ用のフッ素加工タイプがおススメ。私も愛用しています。


菱目打ち

縫い穴を開ける道具です。革は硬いのでそのまま針を通すことができません。そこで、菱目打ちで穴を開けるます。4本目打ちと2本目打ちの2つあれば基本的にどんな作品でも作ることができます。直線の穴あけは4本目打ちを使い、コーナーは2本目打ちと使い分けます。一つ1000円~2000円で購入できます。また、菱ギリが1つあると便利。


ねじ捻り

縫い穴のガイドラインを引く道具です。ねじ捻りを使うと外形と平行なラインが簡単に引けるので、列が揃った綺麗な縫い穴を開けることができます。いかにも高そうな道具ですが、700円~800円ほどで売られています。


木槌orゴムハンマー

菱目打ちで穴を開けるとき、木槌やゴムハンマーを使います。レザークラフト用の木槌は1000円以上しますが、日曜大工用の木槌は200円~500で売られています。打撃音が気になる方はゴムハンマーを試してみると良いでしょう。ちなみに、職人はカシの木の角材を使う方もいるので、必ずしもハンマーである必要はないようです。


ゴム板

菱目打の下敷きとして使います。
ゴム板として売られていますが、とても硬いです。どちらかというとプラスチックに近い印象。ホームセンターで売られているゴム板は柔らかすぎて使えません。レザークラフト専用のモノを購入しましょう。小さい物なら400円程度。財布などの小物を作るなら小さいサイズで十分。


クラフト針

レザークラフト用の針です。先端が丸く、太く丈夫にできています。先端が丸いほど使いやすいので、紙やすりで丸く整えて使っています。1本100円ほどで購入できます。レザークラフトでは基本的に平縫いするので最低2本必要です。とてもレザークラフト用とは思えない製品もあるので注意。
クラフト社の針は使いやすくお勧めです。


ロウ引き糸

ロウ引き糸はその名の通り、糸にロウを引いた(塗る)糸の事です。革には蝋引き糸を使います。麻糸を買って自分で蝋を引いても良いですが、面倒なので普通は蝋引き糸を使っています。縫い糸は作品のデザインに合わせて色や太さを変えて楽しむことができますが、初心者には良く使う白、茶、こげ茶がセットになった糸が便利です。
3本セットで1500円くらいします。


接着剤

革を仮止めしたり、接着したい場合に使います。仮止めにはゴムのり、接着には木工用ボンドやGクリアーという風に、目的に応じて使い分けています。
200円~1500円ほど


トコノール

トコノールは革の裏側(床面という)を磨いて毛羽立ちを整えたり、コバを磨く仕上げ剤として使います。容量によって500円~1000円ほどで


スリッカー

コバや床面を磨くときに使います。凹みにコバを当てて軽くこするときれいな光沢が出ます。細い部分は床面を磨くときに使います。トコノールと合わせて購入しましょう。一つ100円~200円ほどで手に入ります。

革を買う

レザークラフトを始めるには道具だけでは楽しめません。
道具を一通りそろえたら、革を買います。

最初は練習のため、革のハギレを購入しましょう。ハギレとは、業者が革製品を作るときに出る半端の革のことです。革製品を作るときは、革のできるだけ綺麗な部分を使いますから、ハギレはシワやシミなど、何らかの欠点がある部分は使いません。これがハギレとして売られています。ちなみに、革の厚みはバラバラで、おおよその厚みで揃えてくれますが、基本的に厚さが一定ではないと考えてください。このように、綺麗な革ではないのですが、何より安価に売られているので練習材料にはぴったりです。

色々なショップからハギレを買っていますが、タンローはぎれ約300gパックはサイズも大きく、そのまま作品に使えるくらい綺麗な革も入っているので一押しです。
でも、人気があるので在庫切れになりやすい。。。すぐ売れてしまうので、本当は内緒にしたいくらいなのですが、少しでも有意義な情報を発信しようと思い掲載しました。

キーホルダーで道具の使い方を練習

ハギレを買ったら道具の使い方を練習するため、キーホルダーを作ってみましょう。
キーホルダーほどレザークラフトの入門に適したものは無いと思っています。
キーホルダーを勧める5つの理由

  1. 小さいので材料費がかからず練習できる
  2. ハギレのような厚みがバラバラの革でも問題なく作ることができる
  3. 切る・縫う・仕上げるといった基本的なレザークラフトの技法がしっかり学べる
  4. 比較的簡単で、多少失敗しても実用的なものが作れる
  5. 何個作っても役に立つ

これらの理由から、一番最初はキーホルダーを作ってレザークラフトの練習をしてみるましょう


キーホルダーを作ってみよう!

レザークラフトの練習にぴったりなキーホルダーの制作手順を紹介します。キーホルダーは小物なので材料(革)のコストがかからず、切る・縫う・仕上げるといった基本的なレザークラフトの技法がしっかり学べます。キーホルダーとしても実用的ですから何個も作っちゃいましょう。
私のブログでも、型紙を配布しています。慣れてきたら自分なりにアレンジしながら作ってみても楽しいですよ。

↓型紙をアレンジした作品例

  1. 型紙を作って革に写す
    革に型紙を写す方法とコツ
  2. 革を裁断する
    革を型紙通りに裁断する方法とコツ
  3. 床面とコバを処理する
    革の床面(裏面)の磨きの方法とコツ
    コバの磨き方とコツ
  4. 接着剤で仮組みする
  5. 縫い穴を開ける
    革にガイドラインを引く方法とコツ
    菱目打ちで縫い穴をあける方法とコツ
  6. 縫う
    縫い糸の通し方とコツ
    革をきれいに縫い合わせる方法とコツ
    縫い糸の始末(目立たない糸の結び方)
  7. コバを磨いて仕上げをする
    コバの磨き方とコツ
  8. 完成
    キーホルダーの完成です。

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